ひだまり山荘の荻原です。

 

きょうは千葉県成田市から
山岳会時代の大先輩夫妻がご来店でした。

 

ぼくは
１６歳の時に社会人山岳会に入りました。

 

１０月に入会してすぐの山行が八ヶ岳の
稲子南壁の登攀訓練でした。

 

初めての岩登りでしたが
その時一番最初にザイルを繋いだのが
きょう久しぶりに会った笹田先輩でした。

 

そして富士山の雪上訓練、谷川岳の雪上訓練を経て
その年の正月の冬山合宿は、
新人の僕は、
上高地から入って
徳沢にテントを張っての蝶ヶ岳往復でした。

 

その時、笹田先輩は、
前穂高岳北尾根から奥穂を経て、
ジャンダルムの飛騨尾根の初登攀を成し遂げたのでした。

 

あの時の空気の冷たさをよく覚えています。
僕のアルパインクライミングに
火が点いた瞬間でした。

 

笹田先輩に憧れました。
今でもです。

 

そして４０年近い歳月を経て、
８年前にひだまり山荘海外トレッキングツアーに
参加していただき、
ツアーの途中でトレッキングから離脱して
一緒にモンブランに登りました。
もちろんガイドレスです。

 

一緒に登っていると
いっきに４０年の歳月が
どこかにすっ飛んでいったようでした。

 

笹田先輩は今でもジョギングと
クライミングは続けています。