ひだまり山荘の荻原です。

９月１３日から１４日、
山仲間と蔵王周辺を登ってきました。

１３日は刈田岳、熊野岳、地蔵岳と、
雄大な縦走をして、
夜は坊平の野口ペンションに泊まり、
翌朝は天童に移動して
面白山登山をしてきました。

久しぶりに野口ペンションに泊まりました。
僕にとって特別な人のペンションです。

ぼくは今から５３年前、１７歳の時に、
アルパインクライミングがしたくて
社会人山岳会に入りました。

会に入会して最初の山行が、
八ヶ岳・稲子南壁の登攀訓練でした。

ここで当時、会のチーフリーダーだった
野口久義さんから岩登りの手ほどきを受けました。
垂直の壁をスルスルと攀じって行く姿は
超カッコ良かったです。

その後僕は、高校、大学、社会人となっても
毎週のように岩登りをして過ごしました。
そんな特別な時間を共有させてもらった
大事な大先輩なのです。

ところが４６年前、野口さんは、
ペンションをやると言って
蔵王坊平に引っ越してしまいました。

ペンションオープンは１２月２８日、
前日にサプライズのつもりで
野口ペンションに向かいました。

この日は記録的な大雪の日でした。
国道１３号線も大雪で大渋滞でした。

結構大変な状況でした。
ボロ車で大雪の中、
なんとか野口ペンションに着きました。

ところが、
オープンを翌日に控えた野口ペンションは、
寒さでボイラーが動かないとのこと。

大変な時に、邪魔をしに
行ってしまったと思っていました。

今回、野口さんの奥さんの佳子さんから
あの時は嬉しかったと言われ、
胸のつかえがとれました。
佳子さんは年上ですが山岳会では同期でした。

そして今回のペンションでの夕食は
外でバーベキューにをしてもらいました。

酒を飲んで美味しい焼肉を食べて
楽しいひとときでしたが、
大先輩に肉を焼いてもらっているのが、
どうにも気がかりでした。

翌日は野口夫妻も一緒に、
今の山仲間と共に
面白山を登山してきました。